銭湯ガイドマイスター 優秀論文 和郷 樺(ペンネーム)


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私が考えるコースプランは、20代後半~40代位までの方が主なターゲットです。

理由は

①家に風呂があり、銭湯経験が少ないこと。

②やせづらくなり、メタボ等健康に対して関心が強くなってくる年齢であること。

③内面(心など)のいやしを求めるようになる年齢であること。

の3点からです。近年、厚生労働省でも生活習慣病対策に力を入れており、万歩計や活動計を持つ人も多く見受けられます。そこで、上記ターゲットに関心を持ってもらえるように、健康に対しては、運動(ランニングやウォーキング)を、いやしに対しては、運動のご褒美として銭湯とタウン散策を提供することを考えました。

街は「表参道」です。この街は、流行に敏感でありながら、様々な世代の個性も受け入れてくれる。そして四季をショーウィンドー等から感じられ、一年を通して変化を楽しめる場所なので選びました。

コースは次のようになります。

(1)表参道駅から徒歩3分の清水湯→(2)表参道をウォーキング
→(3)代々木公園で運動→(4)(2)で通っていない道をウォーキング
→(5)清水湯にて入浴→(6)まい泉本店にて食事

(1)清水湯は入浴料を払った後、「ランナーである」等を伝えると、ロッカーキーを渡してくれ、着替えさせてくれます。運動が出来る身軽な服に着替えて出発です。

(2)流行や四季を見ながら、都会ならではのカフェをチェックしましょう。後でのご褒美のお店として考えるためです。また、場所柄、国際色豊かな人々にも出会うことができるかもしれません。

(3)代々木公園には、1.2㎞~2.4㎞までの5種類のコースがありますので、その日の体調や気分によって選ぶことができます。お隣の明治神宮には、話題のパワースポット「清正井」がありますので、森林浴をしながら伺ってみるのも良いと思います。

(4)(2)とは別の道をウォーキングして戻ります。この距離は、体のクールダウンに最適です。

(5)ご褒美に入浴です!高濃度炭酸泉やシルク風呂があり、軟水で石けん等の泡立ちがよく、美肌効果が期待できます。汗を流してスッキリしたら、フロント横のロビーで生ビールを飲みたくなりますが、そこはがまんです。

(6)清水湯から徒歩7分のまい泉本店へ行きましょう。ここは昭和52年までは神宮湯として営業していたところで、高い天井、プロペラ扇風機、大きなガラス戸、男女別の入口の跡など当時のまま見ることが出来ます。注目は元脱衣場であったレストランホールです。男女別入口を入ってすぐに、番台跡の電気スイッチがあります。今では、あまり見ることが出来ないフレームで、いい趣をしています。ここでは、定員さんにお願いすると、銭湯時代の場所や物を案内して見せてくれます。先程入浴した現代的な清水湯と比較することが出来、新たな銭湯への興味が沸くきっかけを作れると思います。

このコースは、運動量の調節やタウン散策も変更できますので、ターゲットでなくとも応用出来るのが強みです。また、運動し始めの方が利用しやすいようになっていますが、もっとハードなものも作成可能です(皇居や赤坂御用地なら金春湯、神宮周辺なら八幡湯)。このように、運動をプラスすることで、継続的に、ご褒美銭湯として通って頂けることを期待しています。ですから、銭湯が載っている地図に、走るコースやウォーキング、また、タウン散策を盛り込んだ新たな地図を作製したいと考えています。その地図により、運動、タウン散策、銭湯のそれぞれ3つの興味を持ったお客様の目に留まり、その街に足を運ぶきっかけを作れると思います。そして最初の一人が恋人や友人、家族を連れて一緒に楽しめる街になり、通って行くうちに好きな街「マイタウン」ができ、「マイ銭湯」ができるようになります。特に家族で来て頂けると、銭湯を知らない子供達にとって、大きなお風呂に家族と入る楽しみを体験できますし、その子供達が大きくなった時に、また次の世代へと伝えられるきっかけとなると考えています。

現代は、人と人とのコミュニケーションが薄くなってきているので、まずは、一人でのいやし。そこから恋人、友人、家族のつながりへと広げられるような、プランをもっと考えたいと思います。そして、昔のように、銭湯にいる主(ぬし)、いわゆるおじいちゃんやおばあちゃんと知り合いになって、お話が出来るような若者達が多くなるよう、現代人の興味や流行を取り入れつつ、コースプランを考える努力をしていきたいと思います。

現代風のはだかの付き合いもいいですが、自分に小さな子供が出来てみて、昔ながらの付き合い方が、少しでも復活できるといいなと思っています。そんな、今と昔をつなぐことが出来る銭湯ガイドマイスターになりたいと思います。


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